ペルシャ絨毯は、その美しさと芸術性の高さから世界中で愛されています。その魅力のひとつが「産地によって異なる個性」。この記事では、ペルシャ絨毯の代表的な9つの産地と、それぞれの特徴や魅力について詳しくご紹介します。絨毯選びで迷っている方、インテリアにこだわりたい方必見です。
目次
イスファハン(Isfahan)|繊細な美の極み

- 特徴:緻密で芸術性の高いデザイン、中心にメダリオン(円形模様)
- 素材:ウール+シルク(経糸にシルクを使用)
- 色合い:アイボリー、ネイビー、赤など上品な配色
- 織密度:非常に高く、60万ノット/㎡以上も珍しくありません
伝統工芸としての価値が高く、美術品としても評価される逸品です。
クム(Qom / Qom Silk)|シルク100%の高級感

- 特徴:全面シルクで光沢があり、豪華な仕上がり
- 素材:シルク(まれにウールもあり)
- 色合い:金、ピンク、ブルー、ベージュなど明るく優雅
- 用途:床敷きよりも壁掛けや飾り用として人気
工芸品としての評価も高く、贈り物やコレクションにも適しています。
ナイン(Nain)|上品な白と青のコントラスト

- 特徴:白地にブルー系の繊細な模様が特徴
- 素材:ウール&シルク
- 構造:「4La」「6La」など、糸の撚り数でランク付けされる
イスファハンに近く、気品ある印象でインテリアにもなじみやすい一枚。
タブリーズ(Tabriz)|デザインの多様性が魅力

- 特徴:クラシックな花柄から写実的な絵画風まで幅広い
- 素材:ウール、またはウール&シルク
- 色合い:赤、ネイビー、ベージュなど重厚感のある配色
商業的にも成功した地域で、輸出向けの高品質製品が豊富です。
カシャン(Kashan)|王室御用達の伝統絨毯

- 特徴:メダリオンと四隅の装飾が特徴的な伝統デザイン
- 素材:上質なウール、シルク混もあり
- 色合い:深みのある赤やネイビー
歴史と品格を感じる1枚で、格式ある空間にもよく合います。
ビジャー(Bijar)|“鉄の絨毯”と呼ばれる堅牢さ

- 特徴:非常に丈夫で重厚、長く使える
- 素材:ウール中心
- デザイン:幾何学模様や「ヘラティ」などの伝統柄
リビングや玄関マットとしても耐久性抜群でおすすめです。
ハマダン(Hamadan)|バリエーション豊富で入門にも最適

- 特徴:鮮やかで親しみやすい色合い、コスパも良い
- 素材:ウール
- 産地情報:100以上の村が独自のデザインを持つ
初めてのペルシャ絨毯としても人気の高い地域です。
バルーチ(Baluch)|素朴で民族色あふれる手織り

- 特徴:遊牧民による手作業、サイズは比較的小さめ
- 素材:ウール(草木染め)
- 色合い:黒、赤、茶など落ち着いたトーン
素朴な味わいと自然な風合いが魅力で、ナチュラル系インテリアに好相性。
ガシュガイ(Qashqai)|自由な感性が生む独創デザイン

- 特徴:遊牧民による自由なパターンと鮮やかな配色
- 素材:手紡ぎウール、草木染め
- サイズ:小さめラグが中心
個性派ラグをお探しの方におすすめ。1点ものが多いのも魅力です。
まとめ|ペルシャ絨毯の産地による違いを知って選ぼう
ペルシャ絨毯は、産地ごとにデザイン、素材、色合い、用途が異なります。芸術性を重視するなら【イスファハン】や【クム】、丈夫さで選ぶなら【ビジャー】、個性で選ぶなら【バルーチ】や【ガシュガイ】がおすすめです。
ご自宅の雰囲気や用途に合った一枚を選ぶことで、日々の暮らしに上質な彩りが加わります。

